とちとち家では毎晩寝る前に3冊程度読み聞かせしています
(たまに私が先に寝ます・・・)
読み聞かせが良いとはいうけれど、どのようにいいのか調べたことはなかったわ
毎日読み聞かせることが子供にいいはず!と信じて、修行のように読み聞かせしています
しかし読み聞かせがどのように子供に良いか説明できますか?
私達も、こういう理由だから読み聞かせている!という根拠がなかったので、論文を探してみました
結果、「子供には確かに良い効果がある。コミュニケーションツールにもなり、ストーリーの理解度はよくなるし、将来本好きになる可能性もある。」
以下に紹介しますが、ちょっと何言ってるかわからない、長い!という方はまとめまで飛んで下さい笑
感情や表現を入れた絵本の読み聞かせ
絵本の読み聞かせー考察 -感情の有無からくる影響-
吉備国際大学 秀 信一郎
幼児教育現場における絵本の重要性や,読み聞かせの活用頻度の高さからも,読み手の読み聞かせに対する理解力,さらには絵本に対する理解力が重要となる。このことからも一冊の絵本の持つ力とは一つではないということになる。言い換えれば,読み手さらには読み聞かせを受ける子ども達の力によって,その3者による相互作用は無数のものとなる。
吉備国際大学研究紀要 (人文・社会化学系) 第28号,1-11,2018
この研究では読み手側を二つに分けて比較しています
一つは機械的にただ読むだけで、感情を入れないパターン
もう一つは感情を入れたパターン
結果は「感情を入れると、子供が喜ぶ場合が多いが、読み手の解釈が子供に影響を与えるため、混乱することがある」とのこと
やりすぎた表現や、子供の理解とはかなり異なった解釈&表現をすると、子供は理解できないため、混乱してしまうことがあります
表現にはやりすぎ注意ですね
将来本好きになる可能性
絵本の読み聞かせがその後の人生に及ぼす影響
鳴門教育大学 浜崎隆司 黒田みゆき
本研究の結果,絵本の読み聞かせがその後の人生において最も影響したのは,選好性であり,現在,自分が本が好きになったきっかけとして,絵本の読み聞かせの経験を捉えていることが示される。そのほか,自分が保育者や教師として読み聞かせを子どもにしてあげたいという動機や今の自分自身の学習,例えば国語力,読書力などの基礎的学力の原点となっていることが示唆される。
鳴門教育大学研究紀要 第32巻 2017 浜崎隆司,黒 田 みゆき
この研究では、大学生+大学院生にアンケート調査を実施し、その結果を分析したものです
幼少期に絵本を読み聞かせしてもらうことで、その後の人生で本が好きになる傾向がありそうとのこと
しかし、読み聞かせをするにしても読み手と聞き手の関係、空間や場所、姿勢や態度、読み聞かせの時期などの複雑な関係がある
読み聞かせするにしても、親や保育者との良い関係が必要だね
読み聞かせは大きくなってもしたほうがいいのか
児童のストーリー理解に及ぼす読み聞かせの効果
本研究の結果により、読み聞かせが、児童のストーリー理解にとって有効な方法であることが実証された。そこで、このような基礎的な研究の成果を、読書困難な児童あるいは読書嫌いの児童に応用することを考えることは、意義深いことであると思われる。
文学研究科教育学専攻臨床心理学専修博士前期課程修了 斎藤 康子
児童なので研究対象は小学生にあがります
読み聞かせというと、幼児〜低学年ぐらいのイメージがありますね
この研究は小学生に読み聞かせを行う群と、黙読する群に分け、本のストーリー理解度をみた研究ですね
結果低学年はもちろん、意外にも高学年でも絵本の読み聞かせ群の方がストーリー理解度が高いという結果が出ました
小学生になっても読み聞かせはしようかしら
まとめ
●読み聞かせは子供の言葉、感性、情緒、表現力、創造力を育てる
●読み聞かせは子供の共感性、情緒の発達に貢献する
●読み聞かせをする際には、感情や表現を入れるとより効果が上がることもある
●読み聞かせを受けることで、その後本好きになり自発的に読むようになる可能性がある
●読み聞かせは幼児期に限らず、小児期においても理解度を向上させるなどの効果がある
読み聞かせしないよりはしたほうがよさそうですし、可能なら少し大きくなっても読んであげたほうがよいかもしれませんね
今後もとちとち家は修行のように読み聞かせをしようと思います!
ありがとうございました!!